梅雨が明け、本格的に夏の到来を感じるようになりました。現在日本各地では熱中症警戒アラートの発表や、35℃以上の猛暑日となるところがあり、厳しい暑さが続いています。こまめな塩分、水分補給や室内でも適切なエアコンを使用するなど、熱中症予防を行っていきましょう。
また夏は、熱中症に注意することはもちろんですが、食中毒が発生しやすい季節です。加えて今年はコロナ禍によってお持ち帰りやデリバリーを実施する飲食店も急増し例年より食中毒のリスクが高まっています。夏の食中毒は細菌性(カンピロバクター)によるものが多く、湿度や温度などの条件がそろうと食べ物の中で増殖しその食べ物を食べることにより発生しています。感染症を予防するためには、細菌を食べ物に「つけない」、食べ物に付着した細菌を「増やさない」、食べ物や調理器具に付着した細菌を「やっつける」という3原則が重要です。
さらに感染症は、体の免疫システムがきちんと機能していればかかるリスクは減少します。糖尿病などの基礎疾患がある方や高齢者、免疫が弱い人・低下している人は特に注意しましょう。
また、健康であっても過労や睡眠不足、ストレスなどでホルモンのバランスが崩れると免疫がうまく働かないことがあります。免疫は身体が温かい時に活性化するため冷房等で身体を冷やしすぎるとよくなく、粘膜が乾燥すると防御機能も弱まります。この夏も身に着けることになるマスクは粘膜の乾燥を防ぐ半面、熱がこもりやすいためこれからの季節は、熱中症にも気を付けながら適切にマスクを使って、新型コロナも食中毒も防いでいきましょう。
免疫を正しく機能させるためには、日頃から適切な運動とバランスのいい食事、十分に睡眠をとり、よく笑えるようなストレスをためない生活をしましょう。
次回講座開催予定
「高齢者に多い口腔トラブル・口腔ケアと認知症予防」
講師:吹田市歯科医師会 千原 耕治 先生
8月18日(水)14:00~14:30 OPH大集会所
8月27日(月)11:00~11:30 府営第一集会所